第1話

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  そう麗華は答えた。 「麗華がそう言うのなら。」 立ち上がり麗華の隣にいき、そして手を繋いだ。 「さっ、彩輝!!??」 急な行動に驚いてしまった麗華。でも、それでも手を離さなかった。 「学校に着くまで繋いでる。」 まだ小学生なのに我儘を言わない。せめて麗華に何かしたかった。 そうすると嬉しそうに笑う麗華。笑っている顔が一番だなっと、思った。 だが、正直言って、この手を離したくないと思った。小さい手なのにとても温かい温もりを離すには、勿体無いと思ってしまった。  
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