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少し跳ばしたせいか僕の喉は潤いを欲していた
そして、先に地上に上がっていた我が親友に並ぶと同時に飲み物を催促。
しかし、喉が乾くという整理現象は万物共通で、…何が言いたいのかというと
親友持参の飲料水は今まさに親友の喉を潤して果てたということである。トホホ
「そんな気ぃ落とすなって!自販機で買えば良いだろって」
そう言い、ソウは僕の背中を叩く
ちょ、力強いやめてくれ
「とりあえずゲーセンで飲み物買うことにするよ」
喉には少し我慢して貰うことにしよう
地上には自販機は一切ないし、学校にはあるけどまたこの階段を登り降りする根性もない
「じゃ、行くか」
「うん」
気を取り直して、僕たちはゲーセンへ向かうことにした__
が、現実は上手く行かないのがtheoryで、僕たちの都合も考えないガキ大将である
「えーこんな時に鳴らなくて良いじゃねーか。っとに空気読めねーなこの、サイレン」
ソウが悪態を付く
「一先ず非難しようよソウ」
僕の提案にソウが渋々頷き、学校へ引き返すルートを歩いていると、
急に後ろをあるいていたソウが立ち止まった
「…ソウ…?」
嫌な予感がする。
僕は後ろを振り返らなかったがソウがどんな表情をしてるのかが手に取るように分かる。
そして、考えてることも
「どうせだったら見てみないか?上の世界を…!」
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