海賊の最期

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そして僕の眼が船長を探しあて、大勢の敵に囲まれたその姿を発見した時、それは起こった!! 敵の放った矢が船長の右肩を貫いたかと思うと、船長の身体は糸の切れた操り人形のように力なく、船の外へと放り出されてしまったのだ! そして海の荒波の中へと呑み込まれてしまった!! 叫ぶことも出来ない…茫然自失となった僕は敵に手痛い一撃を食らうと朦朧となった意識の中、海へと飛び込んだ… 生まれて17年間、僕は海を怖いと思った事はあっても、嫌いだと思ったことは一度も無かった。 しかしこの時は違った。憎くて堪らない…何故か?海は僕の何もかもを呑み込んでしまったからだ。
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