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ダイワーク海軍艦隊司令官室でステファーノ総司令官は虫歯の痛みに耐えかねているような渋い顔をしていた。
「エランツォ君、そうは言っても今の時期に海賊退治に、それだけの軍を割く訳にはいかないのだよ。」
エランツォ君と呼ばれたのは、この殺風景な部屋には不似合いな美しい女性であった。
「しかしステファーノ総司令官、やるなら今しかありません。先日の『キャプテン・ジェニー壊滅事件』で、キャプテン・ジェニーに敵対した『海の髑髏』も『海鼠』、『海賊サルー』も確実に打撃を被っています。」
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