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赤毛の美女エランツォは、苛立ちを露わにして言った。
「だから一刻の猶予もならないのよ。早く海賊達を個別に撃破していかなければいけないと私は思うの。」
「まあまあ。」
アルバートはエランツォをなだめる。
「キャプテン・ジェニーにしても本人の死体を確認していないし、早く残党を叩かないと、もしかしてジェニーが生きているかもしれないわ。いつまた無敵の海賊ジェニー・ファミリーが復活しないとも限らないのよ。」
ステファーノと話をしている時とは違って、エランツォはえらく感情的だ。
付き合いの長いアルバートには素直に話が出来るというところだろうか。
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