歌姫の野望

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「あんなんじゃ無敵の海賊の一味どころか、虫も殺せないってぇ。猫ちゃんと戦って、負けちゃいそうじゃない?」 いくら何でもそこまで貧弱な訳は無いだろう… シンシアのリュシアンが猫より弱い発言は無視して、ルチアは言う。 「私もそう思うんだけど、エランツォさんはキャプテン・ジェニーの仲間だと睨んで、傷が治るまで家に引き取って情報を聞き出そうとしていたみたいよ。」 「それがなんで買い物して!夕飯作ってるのよ!?挙げ句の果てには、何よ!あの“おねえさん”て言うのは!?」 シンシアは鼻息荒く言う。 「なんであんたが怒ってるの?いや何か傷の手当てとかしているうちに、リュシアン君がエランツォさんに、ものすごくなついて“おねえさん”て呼んでるんだって。」
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