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ルチアの回答に、シンシアは不満げに言う。
「なにそれぇ~!絶対へ~ん。で、結局ボクちゃんはジェニー・ファミリーだったの?」
「いやそれが前に海鼠に襲われた商船の航海士で、船の漕ぎ手として海鼠の捕虜になってたんだって。」
「えっ!?大変じゃん。」
「それがこの前の『キャプテン・ジェニー壊滅事件』のドサクサに乗じて逃げ出してきたっていう話らしいの。」
「それじゃあ、もうエランツォさんの所に居る理由無いじゃん。なんでいるのよ!?」
シンシアは訳の分からないケチをつける。
シンシアの気迫に押され、何故かルチアが困ったように言う。
「う~ん、そうなんだけどぉ、リュシアン君自身は家族とかいなくて、行くところも無いらしくて、なぁんかねぇ~。」
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