【…裸の付き合い…】

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「…知ってたら遊んでなかったよ… 本当に ごめんね」 私は 少し小声で彼女に謝った。 となりの部屋には 私と8年付き合っている彼氏 海斗がいた。 私は海斗と一緒に暮らしていた。 海斗の存在があるだけで 私は  「普通の幸せ」を 感じる事が出来た。 そんな海斗に 血迷った女からの やけっぱちな電話を悟られたくなかった。 ううん、違う。 浮気がばれるのを恐れた。 塁は 私が夢中になるような男ではなかった。 海斗と別れてまで付き合いたいと 思った事なんてない。 本当にひまつぶしな男としか見てなかった。 そんな男の為に 通勤前の 忙しい朝の時間をさき プライドを棄て 血迷っている女をなだめ 携帯をやっとの思いでオフにし 何をやってるんだろうか私は…
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