Level1 俺が勇者だ!?

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その腕相撲会場では、めちゃくちゃゴツい人間ばかりが集まって、熱戦を繰り広げていた。 あいつら、これから魔王討伐に向かうやつらだろうか? そして、ドンドン勝者が決まっていく。 どうやら勝ち抜き戦らしい。 「あなたも早く行って見てください!! ………ずっとあなたのままじゃ、なんか夫婦みたいでおかしいですね。 では改めて、信治君!!」 「なぜ俺の名前を? それが透視家の能力か」 「私に名前を当てる能力はありませんよ」 「うんじゃ、どうして分かったんだ?」 「それは、あなたと一緒に降ってきた鞄の中に、大田口信治の名前がある紙を見つけたからです」 「そういうことかぁ~ そういえば、あんたの名前は?」 ………あれ? ってか日本語読めるのか~!? そもそも、最初から話通じてたっけな? うんじゃ、ここは日本か? いやでも、こんな町………。 しかも目の前が城だぜ!? 周りには、武器屋、防具屋、宿屋なんかもある。 やっぱりおかしいだろ!! やっぱり夢か? いや……………。 も、もしかして、ゲームの世界か? 俺はついに、こんな次元に入り込んでしまったか………? 人間、ゲームをし過ぎると、こんな世界を見ることが出来るようになるんだな!! なんか感激だーーーーーー!! よし、魔王を討伐することにしよう。 これは、俺だけのRPGだーーーーーー!! でも、RPG世界で腕相撲………なんか斬新な発想だ。
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