Level1 俺が勇者だ!?

11/15
前へ
/18ページ
次へ
俺は、わけの分からん称号を手に入れたところで、俺の強さが広まったのかどうかは知らんが、王の家来がやって来て、城まで連行された。 しかもちゃっかり、サヤもついて来ていた。 『す、スゲー!! これが城の中かぁ~。』 俺は兵士の後を付きながらも、中の構造に感心していると、兵士が声をかけてきた。 「ここが、サハリュナ王の間だ!! 入るがよい!!」 ガチャ!! ズズズズっ!! 両側から、他の家来がドアを開ける。 ってかドア、デカっ!!これがいわゆる、金の無駄遣いってやつだな。 まぁそれは、外見からして分かるんだけどさ………。 そして、俺は、サハリュナ王の目の前に立つ。 「そなたが、空から降ってきたが生きていたという伝説の勇者じゃな?」 勇者って、勝手にあんたが名付けたんだろうがーーーーーー!! 「まぁ、伝説の勇者かどうかは分かりませんが、空から降ってきたのは事実かもしれませんね。 実際、記憶は曖昧(あいまい)なのですが………。 しかし、私は、別の世界からやって来た人間かもしれませんよ?」 「別の世界からやって来た………か。 なかなかそなたは、面白いことをいうのぅ~。 しかし気に入った!! そなたに魔王討伐のための資金を沢山やろうではないか!! そこの家来よ!! アレを用意するのじゃ!!」 「ハッ!!」 俺は、事実を正直に話したのだが、こんなこと普通、誰も信じないだろう。 サハリュナ王も、信じた様子は無かったが、なぜかご機嫌だったので良しとしよう。 しかし、『アレ』と言われただけで分かる家来って、なんか凄いな………俺もそんな家来従えてみてぇ~。 そんなことを考えている中、兵士は色々な物を持って来た。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加