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俺は、わけの分からん称号を手に入れたところで、俺の強さが広まったのかどうかは知らんが、王の家来がやって来て、城まで連行された。
しかもちゃっかり、サヤもついて来ていた。
『す、スゲー!!
これが城の中かぁ~。』
俺は兵士の後を付きながらも、中の構造に感心していると、兵士が声をかけてきた。
「ここが、サハリュナ王の間だ!!
入るがよい!!」
ガチャ!! ズズズズっ!!
両側から、他の家来がドアを開ける。
ってかドア、デカっ!!これがいわゆる、金の無駄遣いってやつだな。
まぁそれは、外見からして分かるんだけどさ………。
そして、俺は、サハリュナ王の目の前に立つ。
「そなたが、空から降ってきたが生きていたという伝説の勇者じゃな?」
勇者って、勝手にあんたが名付けたんだろうがーーーーーー!!
「まぁ、伝説の勇者かどうかは分かりませんが、空から降ってきたのは事実かもしれませんね。
実際、記憶は曖昧(あいまい)なのですが………。
しかし、私は、別の世界からやって来た人間かもしれませんよ?」
「別の世界からやって来た………か。
なかなかそなたは、面白いことをいうのぅ~。
しかし気に入った!!
そなたに魔王討伐のための資金を沢山やろうではないか!!
そこの家来よ!!
アレを用意するのじゃ!!」
「ハッ!!」
俺は、事実を正直に話したのだが、こんなこと普通、誰も信じないだろう。
サハリュナ王も、信じた様子は無かったが、なぜかご機嫌だったので良しとしよう。
しかし、『アレ』と言われただけで分かる家来って、なんか凄いな………俺もそんな家来従えてみてぇ~。
そんなことを考えている中、兵士は色々な物を持って来た。
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