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「そうですか。
それではいただいて行きます」
「それでよろしい。
それと、そなたの後ろにいるのは誰じゃな?」
「えっと、こいつは、俺が空から降ってきた日から看病してくれたサヤという者で………」
しかし、俺が説明している途中でサヤは、話に割り込んできやがった。
「初めまして。
私はシールス・サヤ、15歳です。
好きな食べ物は苺で、嫌いな食べ物はピーマンです。
好きな男のタイプは………」
やっぱり同じ歳だったかぁ、予想通り!!
………って、そんなことはどうでもいい!!
「何でそんな話してるんだよー!!
今、自分の趣味なんて全然関係ないだろ!?」
王様の前で、好きな食べ物や嫌いな食べ物、ましてや、好きな男のタイプなんか話し出すやつ初めて見たぜ!!
実際、王様と話する、もしくは王様と話しているのを見る体験自体初めてなわけだが………。
それより、サヤってもしかして、その………天然通り越してバカ?
「アヒャー!!
ごめんなさい、ごめんなさい!!
私、そんなこと喋ってました!?」
今頃サヤは赤面を始めた。
っていうか、えーーーーーー!!
まさかの自覚無しーーーーーー!?
こいつは、かなりの難アリと見て間違いないだろう。
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