Level0 プロローグ

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俺は、明日入学式を控えた新高校一年生、大田口信治(おおたくしんじ)。 もう高校生になるっていうにも関わらず、いつもゲームばかり。 特に、ゲームの中でもRPG系は大好きだった。 全てのドラ〇エ、ファイ〇ルファンタジーなどの人気シリーズは少なくとも10周以上はやり込んだ。 俺が明日から通う黄金原(こがねはら)高校は、田舎ながら一応進学校であり、俺はそこになんとか最下位で合格した。 しかし中学時代、ゲームばかりやっていた俺にとっては、学校というのはどうでもいい場所であり、そんな思想の俺には、誰も近寄ってはくれなかった。 そのため、この高校に通ったとしても、友達は絶対に作らない………いや、絶対に出来ないという確信があった。 しかし俺は、ゲームさえあれば十分だった。 そう、ゲームさえあれば………。 そして、今日は入学式の日がやって来た。 俺は、中学時代からの相棒、P〇Pをやりながら登校していた。 しかしその途中、思いもよらぬアクシデントに見舞われたのである…………………。 横断歩道の信号を確認するため、一旦P〇Pから目を離し、赤だったため一旦ストップした。 20秒ほど待っただろうか? そして信号が青に変わると、再びP〇Pの画面に目を移して歩き始めた。 すると、青信号なのにも関わらず、俺が通っていた横断歩道に車が突っ込んで来た(そいつは、40代のおっかんで、飲酒運転をしていたらしく、後に警察に捕まった)。 そして…………………。 俺は、その車に跳ね飛ばされてしまったのだった。 そして、意識不明の重体となって、救急車に運ばれた。………らしい。
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