Level0 プロローグ

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それから俺が目を開いたのは……………………。 もし無事に学校生活を送っていたならば、高校三年生の卒業する時期。 そう、三年後だった。 しかしそれまで、俺は目を開けることは決して無かった。 今俺は、意識がしっかりしていて、リハビリ生活を送る毎日ではあるが、それほど苦しいと思ったことはない。 なぜならば、植物人間状態になっていた時に俺が見ていた夢の体験は、絶対他の誰にも味わうことの出来ない素晴らしいもので、俺に夢と希望を与えてくれたものでもあったから…………………。 (まぁ、夢と希望とか言ったけど、実際夢だったんだけどね。 しかも、この夢、RPGの世界だったから、他の人が植物人間化して、この夢を見てもつまらなかった、もしくは、途中で飽きてしまったと言うところじゃね? こんな話小説にして………作家は一体何を考えているんだ?) そしてあの日あの時、あの車が、俺のことを跳ねてくれなかったら、俺は、決してこのような充実した三年間を過ごすことは出来なかったであろう。 今、俺は猛烈にあの運転手に「俺を跳ねてくれてありがとう」と感謝の言葉を伝えたいくらいだ。 でも、その人の顔分からないんだよな~。 しかも、感謝の言葉を伝えても、上手く伝わらなそうだし………。 絶対「はぁ?」とか言われるのがオチ。 そんなわけで(どんなわけか知らんが)俺の伝説!!夢物語が今、始まろうとしている…………………。 自分で言うのもなんだけど、な、なんかつまらなそうーーーーーー!! そんな俺のRPGに耐えられたやつこそ、本当の勇者だーーーーーー!! とだけ告げておこう………。
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