1人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
『俺は一体………。』
気づくと、俺はなぜかどこかの家のベッドに寝ていたのだ。
ここはどこ?
俺は誰?………大田口信治だな………。
名前を忘れたら流石にヤバいっしょ!!
でも本当に、ここがどこかは分からない。
俺は確か……………。
そうだ!!
今日は入学式で、登校途中だったんだ!!
それで俺は…………………。
俺は…………………。
クソーーーーーー!!
その先が思い出せん!!
まぁ、仕方ない。
それはそうと、ここの家の人に色々と聞きたいことがある。
そう思って起き上がろうとした時、ドアが開く音が聞こえた。
「お気づきですか?」
隣の部屋から、俺と同じ歳くらいだろうか………。
とにかく、ものすごい美少女さんが顔を出した。
「あの、すみません。
ここは一体………?」
「ここは私の家ですよ。
今は両親も他界してしまって一人暮らしです」
「いや、そういうことじゃなくて………」
いきなりなんなんだこの子は………
新手の天然美少女か?
「…………………」
彼女は、なぜかいきなり黙り込んでしまった。
俺、なんか悪いこと言ったかな~?
「あの~、もう一度聞きますが、俺はなぜここにいるのですか?」
「本当に言ってもいいのですか?
聞くと、後悔することになるかもしれませんよ?」
………ゴクリっ!!
思わず俺はツバを飲み込んでしまった。
しかし、聞かないわけにもいかない気がする。
「あぁ、このまま何も分からないよりはマシだ!!」
「分かりました。
では、正直にお話します。
実はあなたは、空から降って来たのです」
…………………はぁ?
な、なな、何だってーーーーーー!?
最初のコメントを投稿しよう!