Level1 俺が勇者だ!?

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「…………………」 「…………………」 なんか気まずい空気になっちまったな………。 「ま、まぁ、俺のためにやってくれたことだからな~」 流石にこのムードは怪しいものを感じさせたので、あえて陽気に喋ってみた。 「ごめんなさい!! 実は、男の方の体が気になってしまいまして………」 へ、変態!? 「謝らなくてもいいよ」 もう過ぎてしまったことは仕方ない。 それよりも!! 「それで、なぜ、俺をわざわざ看病してくれたんだ?」 「私以外の人が看病したら、きっとその人はなんのためらいもなく、あなたを王に差し出してしまうと思ったからです。 どこか知らない土地又は、世界からやって来たあなたを何の気なしに差し出すことなんか、私には出来ません。 私は、あなたの意見を尊重したいのです。 逃げたいのであれば、逃げてもらって結構なのですが………」 美少女に加えて、性格も優しい。 これを人々は才色兼備という。 少し、いや、結構な変態さんかもしれないが………。 しかし、一つだけ気になる。 「なのですが、って?」 「………これを言ってしまったら、あなたは魔王を倒しに行くという決断をしてしまう気がして………」 「言うだけ言ってみてくれないか? 話を途中で切られるとなんか、気になる」 「そうですか………。 では、言いますよ」
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