第二夜 『柴犬』

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いつも愛犬の散歩は近所の霊園でしていた。 霊園と言ってもとても広く、公園みたいなものでした。 今朝、いつものように散歩をしていると、ある場所に来たとたん、イヌが唸り声をあげはじめ、完全に警戒モードに。 目線の先にはただいつも通る東屋があって、見ても誰もいない。 しかし、イヌは警戒から戦闘モードに。 東屋のベンチの一角を睨みつけ、そこに誰かがいるかのように吠えかかっていた。 ただそれだけなのだが、妙に怖かった、今朝の散歩の1コマだった。
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