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「クイズを出そう。白いものが降ってきた。さてなんでしょう?」
「どえええええ! ちょっと待って。お願いだから待って」
「もちろん待とう。制限時間は十分だ」
「違う。そっちの待つじゃないよ。まずさ、この状況はなに? どゆこと? なんだって僕は椅子に座らされ、赤いヒモで緊縛なんかされてるの? それもかなり丈夫なやつで。それと、ここは学校の教室! 夕暮れでロマンティックに赤く染まる放課後の教室じゃないか。ハッ。プレイ! なにかのプレイなの? これは! アダルティなZ指定の遊びなの?」
「そう一気に質問を並べ立てるもんじゃないよ、きみ。まるで尋問じゃあないか。とりあえず落ち着くんだ」
「これで落ち着いてられるか! というか、きみはだれ? パピヨンマスクに黒マントなんかして。正直ダサいよ。痛い子だよ!」
「やれやれ。落ち着けと言っているのに。仕方ない」
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