恐怖邂逅

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 すぐにおさまるだろう。最初、彼は相手にせず放っておいたのだが、一向におさまる気配がなく、ますますエスカレートしていくばかり。たまりかねた彼は、そこで、ようやく女子生徒を呼びだした次第であった。 「それは、先生が……。先生が大好きだから。いいえ、愛しているから」  女子生徒はうつむきながらも、はっきりと言い切った。 「いいかい。前にも言ったけど、僕はきみとつきあえない。いや、この際、はっきり言おう。僕はきみとつきあうつもりは一切ない」 「え」 「だからこれ以上、僕につきまとうのはやめてくれ。僕だって大事な生徒を警察に突きだすような真似はしたくないんだ。……わかってくれないか?」 「……はい」  女子生徒は弱々しくうなずいた。以降、ストーカー行為はぴたりとおさまった。  しかし、数日もたたないうちに、女子生徒は自殺した。彼は嫌な気分になった。無理もない。あのできごとの直後でもあったからなのだが、原因は別にあった。
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