恐怖邂逅

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「き、きみは、いったいなにをしにきたんだ?」  不気味なひとり言に、彼の声はますます震える。 「先生と一緒になるためです」  ぴたりと動きをとめ、白いものは彼を見据えたようだった。  意味がわからなかった。彼は言葉を失い、目を丸くした。 「つまり、わたしが守護霊となって、先生にとり憑くんです」 「とり憑く?」 「はい」 「どうして?」 「先生を愛しているからです」 「なんで……なんでそこまでして僕につきまとうんだ? いったい、僕のどこがいいんだ」  わけがわからない。愛しているというだけで、なぜ身を滅ぼすことなんてできるのか。なにがそこまでさせるのか。気づけば、彼は怯えながら問いただしていた。 「どこがいい? そんなの関係ありません。好き。いえ、愛している。この感情になにか理由がいるのですか? 理由がないと愛してはいけないのでしょうか」
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