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半年が経った頃 赤西が戻ってきた 前と変わらない赤西にホッとした 「…おかえり」 ぎこちなさが残る言葉 留学前あれだけのことをして 今さらどんな顔すればいいのかわからないけれど もう一度普通の"仲間"に戻りたくて 「…おう」 少し微笑んで小さく返事した赤西 良かった 嫌われてなかった だけど なんか…遠い 近くにいるのに 「会見も無事済んで良かったな」 「ああ」 「な、なんか反応薄くね? あ、もしかして疲れてる?だったら俺…」 「お前が変じゃね?」 その言葉を聞いて 俯いていた顔を上げると 真顔、というか冷たく俺を見つめる赤西がいた 「え、いや別に…」 「…俺に気遣わなくていいから」 そう言って楽屋を出て行った .
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