1st

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――デビュー前 デビュー前ながらも ドラマやコンサート、雑誌とか グループとしても個人としても仕事は嫌でもあった そんな俺にはいつも隣にあいつがいた 「っあー…ねみぃ」 「俺も眠いから改めて言うなよ。こっちまで眠たくなるじゃん。」 ドラマの撮影の前、楽屋で音楽を聴いてイメトレしてる俺に だるそうに話しかけてくる男、赤西仁 「かぁめぇ~…」 「ん?」 「膝枕して?」 満面の笑みで俺に寄りかかって何を言うかと思ったら 甘えたようなこと言いやがって 「馬鹿か」 とか冷たく言ってはいるものの、嫌ではなくて。 なんとなくあいつが言ったことを気にして胡座の足を 手でポンポンと叩いて引き寄せるようにした すると他の人には見せない可愛らしい笑顔で 俺の膝に寝転がるから こっちまでつられて笑顔になる 「…撮影行きたくない」 「無茶言うなよ」 「だって今すげー幸せだもん」 恥ずかしいことを言うから 大型犬とじゃれあうみたいに 頭をくしゃくしゃにしてやった 「ちょ…なにすんの!!」 「うるせっ」 仁はふと俺の顔をじっと見つめた 言葉は発しないけど なに考えてるかなんとなく分かってしまうのがむかつく くだらないことだろうけど 「…かめ可愛い。」 …ほらな。 お互い引き寄せられるかのように目が離せない 仁の大きな手が俺の頬に添えられて 唇が触れた .
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