1st

6/8
前へ
/14ページ
次へ
デビューして少し経った頃 ドラマの撮影や色々重なって 自分の体調なんてどうでも良くなってた イライラして 自分が何のために動いてるのか分からなくて そんな時 あいつが声をかけてきた 「かめ…お前無理すんなよ」 あいつらしいありきたりな励ましが うざったく感じた 「お前に何が分かんだよ!! …ッ…心配なんてしなくても…俺なら大丈夫だから…、 だからもう………ほっといてよ…」 何かが俺の中で壊れてきていた あいつは知らない 俺が事務所に何を言われたかも 「亀梨は物分かりがいいから、言ってる意味が分かるよな」 …分かるよ。大丈夫。 お前は何も知らないから 変わらないけれど もう……… 「…俺、お前なんていなくてもやってけるんだよ」 ――――――――――― ―――――――― ―――― それが留学前、赤西と交わした最後の会話だった .
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

105人が本棚に入れています
本棚に追加