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すっと冷たい風が頬をなぜていく…。
心地よい。
そう思い、目を細めたその時…
………~。
『………唄?』
唄が、聞こえた気がする。しかし、聞こえたのは一瞬。
しかも、今は真夜中だ…。気のせいか?
もう一度、耳をすます。
すると、
………………~~♪
聞こえた!
『やっぱり、聞き間違いじゃねえっ!』
普段ならほおって置くところだが、その時、俺はどうしても声の主が気になった。
衝動に駆られ、走り出す。
微かに風に乗って聞こえてくる、歌声をたどって…。
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