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〈…っ…急いでるのに…〉
黒髪のショートで
メガネをかけており
スーツを綺麗に
着こなしている女性は
立ち止まり電話にでた
〈…もしもし……えぇ…はい…………えぇ…わかりました。〉
「……美華子サン?……はぁ……はぁ…っ…」
〈えぇ 予定変更よ 事務所に行くわよ〉
女性は息が乱れることなく
スタスタと歩き始めた
「 あっ…さえサン…まっ…」
〈もう 社長も急すぎなのよ。まぁ 後はボイトレだけだったし しかも遅刻しそうだったし、良かったには良かったのかしら〉
「美華子サンは よくわからない人だから…」
少し間をおき
「……でも すごく優しい人……だよ。」
〈えぇ そうね…クス〉
気だるいそうな顔をしていた‘さえ’という女性は
顔が和らいだ
その顔は
とても優しく
綺麗であった
それを見た リンカも
微笑んだ
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