矢口さん家のお宅

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とある日曜日。 現在の時刻は正午を少し過ぎた辺り。俺こと矢口 俊平はリビングのソファーに座りながらボケーっとテレビを見ていた。 本日は予定無し。日曜朝のアニメやら特撮は見てしまったし、その後の『笑って良いと思う!増刊号』も見てしまった。さて、何をするべきか……。 そんな事を思っていると。 「ふぁ~……兄ちゃん、おはよう」 既にお昼の時間だと言うのに、妹の雨夢(あむ)が寝惚け眼で朝の挨拶をしてくる。 上はヨレヨレのTシャツの姿だが、雨夢自体の体が小さい為ワンピースの様に見える格好だ。 「雨夢。おはようじゃないだろ」 「雨夢さんにしたらおはよう何だよ。兄ちゃんが早起きなだけで」 「俺は別に早起きな方では無いぞ?」 「なら全世界の人が起きるのが早過ぎるだけ」 そう言って雨夢は再び「ふぁ~」と大きなアクビをする。
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