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そして雨夢のアクビに釣られる様に、とある人物がアクビをしながらリビングにやってくる。
「……おはよう」
Tシャツに短パン、寝癖フルスロットルな姿をした……父さんである。
「おはよう、父さん」
「兄ちゃん、雨夢のおはようには文句を言って、父ちゃんのおはようには返事をするの?差別反対」
雨夢が文句を言うのに対し、俺はさらりと返す。
「父さんは夜遅くまで仕事してるんだから、こんな時間に起きても良いんだよ」
「雨夢だって深夜まで仕事してたよ!?」
「あれ、お前昨日何時に寝たっけ?」
「夜の九時」
「深夜の仕事はどこ行った!?」
「九時から深夜の二時まで仕事の睡眠。一時間の休憩睡眠とって、三時からさっきまで本睡眠だよ」
「何その革命的仕事!?スゲー羨ましいわ!!」
「でしょ。雨夢が考えたお仕事は凄いんだよ」
「何かお前らを見てると、俺の子だなーって思えるな。特に俊平。どうやら今日も我が家は平和のようだ」
父さんが呆れ半分でそんな事を呟き、L字になってるソファーの後ろにあるテーブル側の椅子に腰を降ろす。
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