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深夜の神成高等学校。
こんな時間に学校には誰もいない。
だから外から見たらこの部屋――放送室だけに明かりがついてる状態な筈だ。
そんな明かりのついた放送室にいるのは俺、こと矢口 俊平(やぐち しゅんぺい)を含めて三人。
「ねぇねぇ、俊ちゃん。深夜のがっこうーに入って、だいじょーぶなのぉ?」
まず一人。俺に話し掛けて来たのが乱堂 亜樹(らんどう あき)。
身長が140に満たない小さな体躯に、肩にかかる程度の茶色のセミロング。
おっとりとした口調とおっとりとした目元が特徴。一言で纏めろと言われたら『かわいい』に限る。
この学校内にコイツを苦手とする者は居ても、決して嫌ってる者はいない。
それくらいに人気のある奴何だ。
ちなみに俺の幼なじみ。
良い響きだよね、幼なじみ。
でもさ……何か腑に落ちないんだよね。
何故かってのはすぐに言える。だって亜樹……男の子ですから。
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