思いを閉じ込めて

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――――――――いつも思う。 私と翔太が、義理でも何でもいとこじゃなかったら、とか。 いとこじゃなかったら気持ちを伝えられたのか、とか。 いとこじゃなかったらもっと素直に"会いたい"って言えたのかとか……。 まだ答えは出ないけど、ひとつだけ確かなのは。 "いとこ"っていうのはあまりいいことじゃないって事。 翔太がどう思っているかは予想がついてるけど……それでも。 それでも、私はそう思う。 「いらっしゃい。遅かったな~」 「うん。ちょっと混んじゃってて…」 いとこの家に入ると、翔太達のおばちゃんが元気よく迎えてくれた。 …やっぱり。いつもと同じ、ハイテンションだ。思わず笑っちゃう。 「すみれちゃん、おっきくなったなぁ」 「そうっ?やったぁ!真央ちゃん、翔太、こうちゃん!どう!?伸びたって!!」 後ろの三人に振り向きながら私がふんっと鼻を鳴らす。
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