里村 勲

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「先生も勘違いしちゃったんだよね?」 私は有無を言わさないような威圧感で 先生を頷かせた。 野次馬達はつまらなそうに散り 女の子達は悔しそうに何処かへ行った。 「先生・・・なんで否定しなかったの?勘違いじゃないって言えば皆信じただろうに。」 先生は鼻で笑った。 「カッコイイ女は嫌いじゃないから。」 先生は私の頭を撫でた。 「ちょっと嫌いじゃなくなった。」 酷い人と思っていた。 だけど少し印象が変わった。 少しは優しい所あるんだ・・・。 「元々は先生のせいで面倒な事になったんだからね。」 私はそう言いながら携帯を開く。 【先生をほんの少し見直した。】 それだけを打った。
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