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祐輔は先生を横目で見ながら私に話し掛けてくる。
「元気にしてた?」
「まあね・・・。あ。先生が気になる?・・・ちょっと問題起こしちゃってさ。」
頭をかきながら嘘をついた私。
「そっか。」
「・・・『幻滅した。』あの言葉悲しかった。ホントは皆の誤解だったんだよ?」
涙が出そうになる。
私は下を向いて走った。
「南っ!?」
先生が追い掛けてくる。
背後からは祐輔の声。
「有山。」
先生が腕を掴む。
「先生・・・。」
「本性表さない理由教えてやるよ。」
先生は笑っている。
だけど目の奥が笑っていない。
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