里村 勲

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胸が締め付けられるような瞳。 「俺・・・前の学校でも担任をしてたんだけど・・・。その受け持ったクラスでは本性で接した。」 「・・・なんで?」 「俺らしい方がいいと思って。」 自分らしさ・・・か。 「それで、皆段々怯えてさ。誰かが校長に訴えやがったんだよ。当然学校辞めさせられた。」 学校を辞めさせられた? 「せっかく持てた初めての担任だったのに。そっから・・・いい先生を演じてはじめた。」 先生は私の目をまっすぐと見つめる。 「お前は・・・有山は怖くないのか?俺の性格。」 「先生はありもしないことを皆に言って私を一人にした。だけど・・・今、誰にも話せない事を私だけに話してくれた。少しはいい先生だと思う。」 それを聞いた先生は優しく微笑んだ。
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