里村 勲

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復讐・・・。 最初はそれが目的だった。 でも今は違う。 「今は私、先生が本性を出せるといいなとおもっています。」 驚いた様な表情。 「なんでだよ。」 「ありのままでいい。無理に自分を偽るな。先生はありのままの方が面白いですよ。皆、わかってくれるよ。」 先生は頭をかきながら笑った。 「・・・ったく。馬鹿かお前はー。生意気な事いってんじゃねーぞ餓鬼が。」 「トイレ着いたよ。」 しばらく掃除がされていなかったのか臭い。 「みんなよ?」 「私もトイレしたいんですけどー。」 「そこの個室なら1メートルも離れてないだろ。」 「だって音が・・・。」 私は文句を言いながら個室へ入った。 先生は歌を歌っている。 意外だなあ。 私は水を流して先生とトイレを出た。
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