里村 勲

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―夜。 「せんせぇ・・・。」 私を無視してパソコンに向かい合い仕事をしている先生。 時刻は21時を過ぎている。 「夜の校舎すごーく怖いんだけど。」 冷えるからと先生から貸し出された毛布にくるまる私。 「さっきまで泣いてたくせに。」 「・・・それは関係ないじゃん。」 私は携帯を開いてメールの内容を考えた。 【先生はやっぱり意地悪だ。】 「何打ってんだ?」 先生はソファの上にいる私の隣に腰かけた。 「秘密。先生仕事は?」 「誰かさんが五月蝿いから寝るまで待ってんの。」 【だけど、優しい。】 私は携帯に文字を打ちながら一人笑った。
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