里村 勲

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「面白いじゃん。俺は、先生の事嫌いにならないから。なあ?皆もそーだろー?」 皆が頷く。 「・・・お前ら・・・マジで馬鹿だろ。こんな俺でいいのかよ・・・。」 「それが先生ならいいんじゃん。」 私は皆が先生の周りにあつまってきたので静かに教室を出ようとした。 「有山。ありがとな。」 私は目頭が熱くなった。 「ばーか。なんもしてないよあたしは。」 「俺、明日からジャージで来るから。気が向いたら見に来いよ。」 私は先生や皆に背中を向けながら手を振った。 「気が向いたらね。」 そう言って私はまた静かな家へ戻った。
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