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見目は いかにも、気の強そうな細目のつり目に眉、鼻は通っているが小さ過ぎる。口はでかい割に顎は細い。
並か並より少し上位の容姿だった。
その男は市村鉄之助と言った。
一つ市村は咳をして家路に着いた。
今は日野の佐藤宅に身を寄せている。
早一年と半年は居させてもらい、すっかり家族の一人になっている。
が、市村はそろそろ旅立つ事を決めていた。
新撰組に入った時、兄も共に入隊をしたが、その兄は1年足らずで無断脱隊した。
兄を探したくとも、いろいろな事が季節が過ぎる様に、あっという間に過ぎてしまって探せなかった。
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