序章

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売ったみたいだと分かったのは、 誰かが話しているのが聞こえた。 『……この子達が⁉』 『そうだ、シャーマンの言ってた子供達だ。』 『へぇ……二人か?』 『あぁ、間違い無い、珍しい青い目、この黄金のような髪の毛……受け継ぐ力があるってよ。あの母親、たったあれだけの金貨であっさり二人寄越しやがった。』 『あの辺りに居れば金貨で何年も暮らせる、食いぶちが減るしな!しかしまぁ、二人ともかい?二人シャーマンって……』 『違う違う、小さい方だ。女の子だ。こっちの男の子は兄貴だとさ。女の子よりは弱いが、普通より力がかなりある。』 『そんなもんかい……まぁ、いつもの如くシャーマンの言う事はよく解らねぇな…』 ……チカラ? まさかマリエラにも…… そんな…… これから僕達はどうなるんだ…… でも……とりあえず、殺される心配は無さそうだ…… そう思ったら、また意識が遠退いた……
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