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「お前もう帰んのかよ!
しらけんなっ」
「ごめん、ごめんっ
また明日なぁ!」
校門から出てすぐの信号の無い小さな横断歩道を、ほとんど左右を見ないうちに渡り、駅までチャリを走らせた。
今日は部活が無い唯一の日だ。
いつもなら部室でたむろって友達と騒いでる。
でも、今日はいつもと違う。
学校が終わってから間に合う、一番早い電車に乗った。
いつも聞くウォークマンも聞いていられないくらい落ち着かない。
電車から降りて、少し混んでいる改札口を、軽く割り込むような勢いで出た。
駅から家までの道も、今日は猛ダッシュで駆け抜け、家に着いた。
「届いたっ!?」
息を切らしながら家に飛び込む。
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