安達の章

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毎日がくだらない。 何の刺激も変化もなく、ただ時間が流れていくだけ…でも、何かを変える努力をする気もない。 最近は、ギャンブルと酒ばっかりだ。 ギャンブルで勝てば夜の街に繰り出す。 キャバクラで、女の子相手に持論を展開し、世の中をさも知ったかのように話す。 女の子は相槌を打ちながら、真剣な眼差しで聞いている。 いや、真剣に聞いている振りをしているだけだろう。 それが、彼女達の仕事なのだから。
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