4人が本棚に入れています
本棚に追加
『すいません・・・』
なんの言葉も見つからず飛び出すのはそんな台詞。
『まったく、授業には集中しろよ?もうじき高校生なんだからな。――っと』
教師のつま先が机の足に当たる。
そして、その揺れで花瓶が倒れ、菊の花が床に散らばり、
水がこぼれた。
クシャ・・・
教師が菊の花を踏み潰していた。
『あ~ぁ。これ卸したばっかなのに・・・。まぁいっか。おぃ神田。授業の事は許してやるから捨てとけ―――このゴミ。』
『――っ!?』
何も聞こえなかったと思えた。
あまりに冷酷で
あまりに残酷な言葉が俺の耳に侵入し脳ミソをズタズタに刻んだ。
最初のコメントを投稿しよう!