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ごめんね・・・
ごめん・・・
俺は何度も心の中で呟いた。
俺は
繰り返しながら、かつて詩織が座っていたはずの机を綺麗に掃除し
花瓶にまた菊をさす。
俺は生徒指導室へ呼び出された
怒りにまかせて俺は自分の拳を教師の頬目掛けて打ち付けたのだ。
母親の謝罪で退学は免れたものの
俺は一週間の自宅謹慎を言い渡された。
『なぁ…本当の正義って何さ…』
俺はまだ鈍い感触が残る拳を震わせながら、
雲が掛かる空を見上げている。
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