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ハローハローハローハロー♪
弟の変な着信音のアラームが携帯から響く。
壁に掛けられた製作者のセンスを疑うようなシュールな時計の針は
6時半より少しばかり左を指していた。
『あぁ・・・日曜日って素晴らしい。社会に日曜というものを召喚してくださった神を崇め奉りたいほどだよ。あぁ・・・日曜日最高。神様バンザイ。』
『何だ恒太。朝から酒でも引っ掛けて落としてきたのか?頭脳を・・・?今日は月曜だ。
そして曜日ってのは神様が決めたものじゃないからな。馬鹿め。』
『おいコラ圭一!!馬鹿とは何だ!?』
『違うのか?』
『違う!』
『神に誓って?』
『違うね!』
『馬鹿だったら「常にエクソシストで移動する」と誓える?』
『あぁ、そうとも俺は馬鹿だよ~ん!!』
認めた。
『どうでもいいけど、お前等早く飯食って行かなくていいのか?』
俺は二人に茶碗だけ出して
促した。
『ところで和人は?』
『ん?見てないのか?』
程なくしておきて来た恭介が聞いてきた。
和人とは俺達兄弟の長男だ。
『和人ならさっき出てったよ。皆がうるさくて気付かなかっただけじゃないか?』
『うるさいって俺の事か!?』
『お前以外誰がいようか・・・』
『はぁ!!?』
公彦も、もうランドセルを背負って準備に取り掛かっていた。
誰かさんが興味本位で拾ってきた変な時計は
7時半の少し右を差していた。
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