雪のとばり

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誰の声も聞こえない・・・   何の音も聞こえやしない・・・   何も感じない・・・   俺の五感という五感がすべて遮断されたみたいに、 俺は暗闇に投げ出されている・・・   ふと、俺の横を何かが掠めた。 アレは誰なのか・・・? いや、誰・・・だったのかもしれない・・・。   また、いつもみたいな変な夢なんだろうか・・・? あるいは、だったんだろうか。   『誰か居るのか?』 俺は踏み出し、そして走り出した。 手を伸ばして走り出す。   その瞬間、足元が動かなくなった。 世界が遮られた。 そして、重力で引っ張られる 堕ちる・・・!?   そう思ったとき何かが俺の手に触れた。 それは、たった一つのビー玉だった。   ・・・今度はお前の・・・だからな・・・   え? 誰かが語りかけた。   気をつけるんだぞ・・・  
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