風が紡ぐ心音

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『交差点』 僕は君の隣で君と歩いてるつもりだった 君がいなくても同じ道を歩いているつもりだった だけど 僕は君と違う道、歩いていた そう 二回も君と離れたから 交差点 すれ違う君 傘で顔が隠れている 僕にきがつかず とおりすぎていった 僕は傘を忘れて びしょぬれのまま 君がきた方向に歩いていて行った あのときに君もういない あのときの僕もういない 交差点 すれちがっても わからない 君には僕いらない 僕には君いらない 交差点 冷たい雨で体の中まで凍えていった
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