第一話

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  はじめまして、皆さん。 僕の名前は水鳥陽葉(ミドリヨウバ) ごく普通の暮らしをしてる…ただちょっとオタクに偏った少年です。因みに高3 まあ、在り来たりな挨拶はここまでにして…… 「葉月!冒頭でいきなり何言ってんの!?」 重要なのはココ。いきなり葉月の代わりだなんて言われ納得出来るはずもない 「相変わらずアンタの部屋臭いわね、ちょっとは掃除したら」 この毒を吐く女の子が葉月。僕の双子の妹だ 何故だか僕とは真逆でヤンキーみたいな性格…故に下着なんてサラシだ。 「余計なことまで言ってんじゃないわよキモヲタ!」 「ちょ、泣けてくるんだけど」 涙目になってきた。前が見えないよ 「男がウジウジと泣いてんじゃないわよ!アンタ本当に私の兄なの?水鳥家の長男なのっ!?」 マジあり得ないと眉を寄せてこちらを睨む葉月に視線落として正座した。 さっきはごく普通の暮らしをしてると言ったが、少し普通じゃないことがこの家にはある。 水鳥家…それは裏の世界で有名な家紋の名。 それの血を僕と葉月は受け継いでるわけだけどさ… こうも濃い血とか別れるもんなんだね…。父はオタクの道を走る僕のことはとっくに諦め、葉月に継がせようとしてる まあ…それが正しいと僕も思う 「聞いてんのっ!?」 「え!いや、ウン聞いてたよ!やっぱアイスクリームは抹茶だよね!」 「違うわ!そんな会話してないしアイスクリームはチョコ味でしょーがァァァ!」 「ブベラっ!」 …壁にフッ飛んだ。一応52kgはある男の体をいとも簡単に蹴りだけでフッ飛ばす葉月は最強だと思う 「で?あたしの代わり、やるの?やらないの?」 「いやだよ…そんなの出来るわけがな…「やるのね!ありがとう陽葉大好き!」 …ごめん、返事聞いてないとか笑顔で言うかな普通。聞いてないなら拒否権は既になかったんだよね あーもう嫌だ。明日は憂鬱だ。 仕方ない、フィギュアでも見て癒されよっかな  
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