第一話

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そんなこんなで来てしまった葉月の通う学校。 前に一度文化祭か何かで無理矢理連れて来られた覚えがあるから…まあ迷いはしないけど 「さっき貰ったメモ…あった」 職員室前まで来ると鞄から紙を一枚取り出して読んだ なになに?……まずは職員室で金田先生に会う… 合ってるよね、ウン 「失礼します…」 「「………」」 何年経っても職員室に入るのには勇気がいる。皆がこっち向かなくてもいいんじゃないかとも思うけど 「えっと…金田先生は…」 「遅い!何時間待たせる気だ貴様は!」 「……」 遅くもないだろう。まだ朝礼までには結構時間がある 「返事ぐらいしたらどうだね」 「え、あっはい」 「まあいい。着いて来たまえ」 「…あの…何処に…」 「黙って着いて来たらいいのだよ」 …なんだか偉そうな先生だ。これが葉月に目をつけたという先生なんだろうなきっと …とか話してるうちにある教室まで来てしまった… 「生徒会…室?」 まあ、どう読んでも生徒会室だが… 「失礼する」 …なんで赤文字なのだろう…… 関係ないから良いけど。ノックもせずに教室へ入る金田先生に続いて中に入った 「佐藤くん、昨日話した生徒を連れてきた」 佐藤…?生徒会長なのだろうか 「おはようございます、先生。昨日の?…ああ、何か問題があるとかの」 黒髪の黒縁メガネ…黒が好きなのだろうか… 「 ! 」 観察してたらこちらに気づいて笑みを向けてきた…あれは…女の子じゃないよな。男子のブレザー着てるし 「話の内容は聞いてますが、何かご要望などありますか?」 「いや、処罰は君が考えてくれたまえ。私は失礼する」 相変わらず爽やかな佐藤…さんは金田先生に訪ねるもさっさと出ていってしまった… 処罰って…? 「緊張しなくていいよ」 「えっ?」 「話は聞いてる。昨日あの金田っていう教師を殴ったらしいね?」 「殴っ…!?」 殴った!?教師を葉月が!!? 「それのことについてどうやらあの人は生徒会に任せるらしいんだ。だから今から処罰を考えるんだけど…「失礼します!!」  
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