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「アンタは毎回毎回アホちゃうか?暴れすぎやて」
「るっせぇなクソが」
「なんやとこの童顔!」
「てめェ今なんつった!?」
か、帰りたい…白目剥いて倒れてた奴を抱えながら去っていった奴らと一緒に帰りたかった
でも怖くて立つことすら出来ないし…。
只今縮こまって椅子に座りながらため息をついた
つか生徒会長だよねっ!?タバコ吸ってるけど生徒会長だよね!?
「で…?」
「 ! 」
「さっきからここに居る女子は何なん?」
僕に振るなよぉおお!!!!
「ああ…金田に処分頼まれてたんだった。…アンタさァ、さっきの舎弟だったんだろ?」
「…え、あ…まあ…」
「…本当に?」
あ、…怪しまれてる?
「本当ですよっ」
「…まあいいけど。処分決まった」
「っ…」
な…殴られる!?
「今日からパシりな」
「へ?」
「だから、今日からパシり。俺ら生徒会に回された面倒な仕事をアンタに回す。期間はそうだな…一年。卒業するまでな」
「えっ面倒な仕事って!?」
「いろいろ」
誤魔化されてるし!
「アカンてそんなん。この子に出来るわけないやん」
「お前知らないだろーけどさ、こいつ三年生で有名なヤンキーなんだよ。喧嘩とかは得意だろ」
得意じゃないんですけどぉお!!
「登校拒否とかしてみろ、背後からグサリ…すっからな」
「…はい」
決定事項…かぁ…
「こんなん頼んでホンマすまん、まだ挨拶しとらんかったな。ウチは生徒会副会長の空野旭!こっちは生徒会会長の佐藤裕真」
副会長!?にしては金髪だしっ!!いいの!?副会長、風紀乱してるよ!!
「…これから大変かもしれへんけど堪忍な?」
「ああ…あと、俺の正体をバラしたらお前の体もバラすから」
「ひいぃっ!!はははいいい!!」
座って俯いたまま頷いてたが顔を覗きこんで来た生徒会長…佐藤さんの黒い笑みに背筋伸ばして顔を上げた
…怖い。
これから一年…ずっとこの人に関わって行くのか…
待てよ。葉月の代わりって今日だけだよね…?
なんて淡い期待が砕かれるのはまだ先の話………
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