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「いやだぁ! ぷるんぷるん! ボウモア触ってみてよ!」
ボウモアがasuの胸に手を伸ばす。
「うっそーっ! さっきまで、ただのひんにゅーだったわよね、チュヤ?」
「アンタたち、なにしたのよ!」
チュヤの問いに、asuが私のバッグから一枚のシートを出して、カウンターに置いた。
それを三人が覗き込む。
そしてボウモアが口を開いた。
「……これ、なに?」
「ニップレスよ」
私が言うと、asuが続く。
「当社の新製品、『魅惑のニップレス』は、胸に貼るだけで、ご覧のような素敵なバストに大変身! 持続時間は8時間。副作用などは一切なし。感度も倍増……」
気がつけば、三人は食い入るように聞き入っている。
私はasuと目配せをすると、シートから一枚、ニップレスを剥がしながら言った。
「試してみる?」
「「「もちろんっ!」」」
三人の声が揃う。
私はニップレスを順番に渡した。
それぞれにドレスの胸元に手を突っ込んで、ニップレスを貼り付けている。
私たちは、カウンターに座り、カチンっとグラスを合わせた。
「「「ひゃ~ん!」」」と言う艶めかしい声を、背中で聞きながら。
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