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一息つくと三宅は携帯小説サイトのマイページにアクセスをした。
無謀な夢とはいえプロの小説家を目指すだけあって彼は多少文章が書け、彼の小説には数多くの読者がいた。
それでもその閲覧数の伸びや応援の数などに三宅は満足がいっていない。
自分の実力ならばもっと評価されてもおかしくないはずだと悔しい気分になる。
上位作品は何かの弾みで沢山の人に見てもらうことが出来、沢山の支持を集められたに違いない。
はじめはひたすら宣伝やら相互応援を利用したに違いないとも感じる。
自分も今以上に相互応援などをしなきゃならないかな、と三宅は考えた。
とはいえ自分の目標はあくまでプロの小説家である。
携帯小説でどれだけ人気が出てもそれはたいした意味がないと三宅は考えていた。
それが閲覧や応援数で負けている他の素人作家への負け惜しみだと三宅が気づくことはなかった。
実は三宅は1ヶ月前に小説を出版社へ持ち込んでいた。
そろそろ読み終えた編集者から連絡があるはずであった。
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