第一章 現代から戦国へ

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第1話 夢で見た事を考える 「かんぱーい!!!」 グラスとグラスを重ねる音が周囲に響き渡り、私たちはジュースを飲み始める。 その後、レストランのウェイトレスが運んできた料理を口に運び始める。私―――――――三木狭子は、大学入試の合格発表が終わり、友人と共にお祝いをしていた。 「皆、無事に合格できて良かったよね!」 「今ってすごい就職難らしいじゃない?だから、ちゃんと勉強しなきゃーとか考えている子もいるみたいよね!!」 「あー…今はとにかく、残り少ない高校生活を楽しまなきゃ!!」 友人たちが話す中、一人の女子が私に声をかける。 「狭子!あんたは大学入学したら…歴史の勉強三昧?」 「そうね!!」 友人の何気ない問いかけに対し、元気な口調で答える。 「あたしはね…大学の歴史学科でいろんな歴史学んだり、関連する場所に行ってみたいなって思っているの!」 「へぇぇ、すごいねー!」 「あんた、幕末と戦国時代が一番好きなんだっけ?」 「あはは!うん…まぁ、そんなかんじ」 “戦国時代”という言葉に反応する狭子。  最近、よく見る夢がかなりシビアな物だから…変に反応しちゃっているのかな? 狭子は友人達と楽しむ中、ふとそんな事を考えていた。
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