43766人が本棚に入れています
本棚に追加
/242ページ
裏切って、陥れて、泣いて、苦しんで、誰かのためを想って。
彼の気配を感じなくなった後も、私は訳がわからない気持ちで苦しみました。
本当にこれは彼が望んだ道だったのでしょうか?
彼は初めから私達を嵌めるつもりで、共に道を歩んできたのでしょうか?
いや、初めはそうだったのかもしれません。
ですが、あの皆で笑い合った日ですら偽りだというのですか?
あの笑顔をすら偽物だったと。
それは会ってみなければわかりません。
私は新撰組とのチーム登録から外された。
だから、局長が死んでも生き延びることが出来たんだ。
そんな曲芸が出来るのは、彼がブラックアウトの裏に潜む管理者に近しい人物だから。
生き延びることは出来たのは、私と副長だけ。
私達の目的は変わりました。
以前までなら、ブラックアウトをクリアすること。
そして、私個人としては戦いを好みました。
でも、今は違います。
彼に会いに行くために。
そう。
沖田さんに。
私と副長はゼロから歩み出した。
別々の道を歩み、繋がってお互いがやるべきことをやる。
だから土方副長は、五芒星のうちの一つブルーダイヤモンドへ加入したんです。
最初のコメントを投稿しよう!